Skype、同期の不具合をようやく解消へ(ITmedia) という記事を読みました。
私はSkypeを複数の端末で頻繁に使わないので、なるほど、といった感じでしたが、こちらの記事の最後に、
"Skypeは当初P2Pベースのサービスだったものを、2012年10月のWindowsへの統合の際にクラウドベースに切り替えた。端末間の同期やモバイルアプリへのプッシュ通知機能が追加されたのは昨年10月のことだ。"
とありました。
SkypeのP2Pシステムはとても優れたシステムであり、今日のP2Pシステムを研究・運用する上で重要なものだと私は考えていただけに、この事実は驚きでした。
実際に、Skypeの公式サイトにはこのようなページがあります。
クラウドとは何ですか?(Skypeサポートページ)
このページの冒頭には次のように書かれています。
"世界は変動しています – デバイスは小型化、モバイル化され、人々は世界中からあらゆるデバイスを使ってSkypeにアクセスしています。 この変移により、通話とメッセージ送信はピアツーピア(P2P)アーキテクチャからクラウドベースのシステム処理へと移行を強いられるようになりました。 "
これは、Skype側にとっても世界の変動によって仕方なく強いられていることなのだ、といったようなメッセージがあるような気がします。
そもそもSkypeが行っていたP2Pアーキテクチャとはどのようなものなのかを、簡潔に言いますと「サーバーの処理をユーザーに代替わりしてもらう」といったイメージです。
本来、テキストメッセージのやりとりやビデオ通話などをAさんとBさんの間で行う場合、その間に仲立ちする形で、サーバーが入ります。
具体的に言いますと、Aさんからサーバーへ、サーバーからBさんへ、とデーターがやりとりされます。
しかしこのような従来の処理ですと、人が多くなればなるほどサーバーの負担が大きくなり、設備投資によりコスト増大や処理遅延などのトラブルが頻発します。
そこで、このサーバーが行う処理をユーザーに代替わりしてもらえば良いのではないか、というのがP2Pと呼ばれる方式です。
実際、個人向けパソコンがその処理能力を100%フルで使うことは少なく、インターネットに接続されているがあまり働いていないパソコンにサーバーの処理を行ってもらおうといったものです。
Skypeは、ユーザー同士が通話などを行う際に、ユーザー同士を探したり繋いだりするような作業をサーバーではなくユーザーに代替わりしてもらっている、と言われています。また、通話時はお互い直接つながった状態でデータがやりとりされますが、一部データーのやりとりを中継するなどの処理も行っていると言われています。(このようなやや曖昧な表現になっているのは、Skypeのシステムは直接解析することが禁じられているので、外部から見た処理の動きで判明していることだからです)
しかし、SkypeはもうP2Pベースではなくクラウドベースとなってしまいました。
おそらく、先ほどの公式ヘルプページにもあるように、IM(インスタントメッセージ)のやりとりやプッシュ通知に関わる部分はクラウドベース処理となってしまったのだと思われます。
しかし、通話そのものの部分などは従来のシステムから依然として変わっていないと思われます。(もしこの部分に対してサーバーを介すようになれば、品質の劣化は避けられないからです)
Skypeのクラウドベース化は、見た目にはそれほど悪いことでもなく、むしろユーザーからすれば良いことだと思います。しかし、私個人としては、時代の流れがP2Pに代表される分散システムからクラウドシステムへと着実に変わりつつあるのだな、と感じてしまいました。
クラウドとは「(ユーザーから見て)クラウド(雲)の中にあるサービス」とも言えます。
これからの時代は、ユーザーは何もブラックボックスの中身を考えることなくサービスを受けられるという流れになりつつあるのだと、改めて感じました。
2014年2月18日火曜日
2014年2月12日水曜日
お久しぶりです(プロフィール更新しました)
(毎回投稿する度に言っている気がしますが)前回の更新からだいぶ時間が開いてしまいました…。
年も変わり、2014年になったので心機一転、プロフィールを変更しました。
実は2013年春の情報処理試験にて、応用情報技術者になっていたので、基本情報技術者と書いてあったのを変更しました。
ついでにいくつか加筆しました。
と言っても、中の人間は変わらないので、特に代わり映えはしないですが…。
さて、この空白期間の間、私は再びしばらくSNSの世界に居たわけですが、やはりあの世界は気疲れしやすく、ただいたずらに精神をすり減らすだけだと思ったので、また再度このブログにて自身の(ほとんどどうでもいい)雑記を綴っていこうと思います。
再開するにあたって、私がこのブログにてやろうと思ったことを一つ。
それは、IT関連ニュース記事などを載せた上でそれに対する感想や私なりの解説を付け加えてみたいな、と。
まだまだ未熟な知識ですが、私なりに語ってみようかな、と思っているところです。
ついでに、元々のホームページの方で詳細な解説ページを作れたらいいな、と考えているところです。
それでは、(既に1ヶ月と少しが経過していますが)今年もよろしくお願い致します。
年も変わり、2014年になったので心機一転、プロフィールを変更しました。
実は2013年春の情報処理試験にて、応用情報技術者になっていたので、基本情報技術者と書いてあったのを変更しました。
ついでにいくつか加筆しました。
と言っても、中の人間は変わらないので、特に代わり映えはしないですが…。
さて、この空白期間の間、私は再びしばらくSNSの世界に居たわけですが、やはりあの世界は気疲れしやすく、ただいたずらに精神をすり減らすだけだと思ったので、また再度このブログにて自身の
再開するにあたって、私がこのブログにてやろうと思ったことを一つ。
それは、IT関連ニュース記事などを載せた上でそれに対する感想や私なりの解説を付け加えてみたいな、と。
まだまだ未熟な知識ですが、私なりに語ってみようかな、と思っているところです。
ついでに、元々のホームページの方で詳細な解説ページを作れたらいいな、と考えているところです。
それでは、(既に1ヶ月と少しが経過していますが)今年もよろしくお願い致します。
登録:
投稿 (Atom)