2012年11月18日日曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q見てきました。 自分なりに考察まとめ

前回の記事で、いつ映画館へ行こうか…などと言っておきながら、ちゃっかり公開初日に行ってきました。
地元の近くの映画館は、ネット予約で見た限りでは初日でも空きがそこそこあったので、行ってみることにしました。実際行ってみると、かなりの人が来ていたのでエヴァ人気はまだまだ顕在なのだな、と思いました。

以下ネタバレ含みます。




……、まずは何といいましょうか、複雑な気分です。

金曜ロードショーでのQ冒頭では、アスカが生きていたことにまず衝撃を受けました。そしてそのアスカが、シンジが取り込まれたままの初号機を回収するところから始まり(ここの部分はTVでも見たな…とぼんやり眺めていたわけですが)、シンジが「はっ」と目覚めるところで観ているこちらも「はっ」としました。なんだか、ここから全く未知の領域へと踏み込むのだな、と…そんな感覚でした。

そして、シンジが悪者とされ、皆から冷徹に扱われる中、もうエヴァに乗らなくていいとまで言われてしまう…。そして付き添いの少女は実はトウジの妹であり、世界は14年も経っていることに気付かされる…。そしてアスカから訳の分からないことを言われ、助けたはずなのに皆から知らないと言われたレイがなぜか迎えに来て、それに乗ってしまうシンジ。

ここまでがAパートですが、観ているこちらはシンジ視点なわけですからポカーンとするしかないですよね。ただ破の終わりから、サードインパクトがシンジのせいで引き起こされ、それが皆の恨みの原因になっている…と邪推することしかできませんでした。

私が一番引っかかったのは、トウジの妹サクラの存在ですね。彼女は仕事であるとはいえシンジに付き添い、皆とは違って冷徹な面をあまり見せない…。自己紹介の際も、笑顔で接している。しかしながら、首輪をシンジが外そうとすると「絶対に外しませんよ、それ」と硬い表情を見せる。そして、シンジが去る時に「ええ加減にしてくださいよ!」「絶対にエヴァにだけは乗らんとってくださいよ!」と怒る姿もあります。
果たして、彼女はシンジを恨んでいないのか、兄の親友として見ているのか…。そもそもこの世界ではトウジはどうなったのか…もし死んでいるのであれば、シンジは恨みの対象となるはずなのですが…。少しこの辺りが謎に思いました。

しかし、この辺りのことはパンフレットのサクラ役沢城みゆき氏への取材文中に、庵野氏が僕の中にこれ以上情報がない、と明言されているので特に重要なキーとはならないのではないかなと思っています。ただ可愛く振る舞うだけで、彼女の心境は我々観客側と演じる沢城みゆき氏に任されている、ということなのですかね。
ちなみに、私は大阪生まれ大阪育ちなのでこの大阪弁には違和感があったのですが、パンフレットを読む限り意図的にズラしているようですね。

また今回は戦艦という設定に加え新たな新人メンバーが増えましたが、役を演じた方達のコメントを読むと「ゆとり世代で危機感のない人々」がキーとなっている気がします。類推するに、やはりこれはエヴァを取り囲む世間のメタ的な設定なのだな、と思います。エヴァ自体はもう古い物語ですが、それを取り囲む世間はもう14年経過することで新たな年代の人々が参入してきている…と。そしてその世代の人々を戦争に参加させるとこうなる…と。


そして、物語はネルフ本部跡へと移ります。
14年が経過して廃墟となったネルフ本部、変わってしまったレイの姿、カヲル君と触れ合う日々。
そして、カヲル君に見せられた外の世界と自分の罪。冬月に教えられた自分の母親とレイの正体。
そして、時が満ちシンジはカヲルと共にエヴァへ乗り槍を抜こうとし、それを阻止するアスカとマリが現れる。そしてカヲル君が何かを悟り、抜かないほうがいいと言うがシンジは抜いてしまう。そしてフォースインパクトが発動しかけ、カヲル君は自分の命をもってそれを止める。シンジはカヲル君の死と自分が犯した2回の罪を自覚し、塞ぎこむ。それをアスカが無理やり立たせ、レイと共に3人で歩き出し、物語は終焉へとつづく。

ここで:Qは終わりますが、私も周りの観客も皆呆然としたようにエンドロールを眺めていました…。何が起こったのか理解するのに時間がかかったと思います。私もこうしてブログにおこすのに時間を開けないと、整理できませんでした。

さて、まずカヲル君とのピアノ演奏ですが、この部分が例のピアノ予告に使われていたのだなと思いました。何と言っても、シンジの上達が早い…。
そして、カヲル君が真実として外の世界を見せた時に思ったのが、ここはどこなんだろう、と。カヲル役の石田彰氏のインタビューでは「月があんなことになっている」とあり、ここが謎でした。

そして予告では次回は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」となっています。
このタイトルもまた、謎というか物議を醸しますね。
「シン」にかかる意味、「エ」の表記、「:||」の音楽記号。
「シン」にかかる意味は、やはり見てみないと全く分からないのでなんともいいようがありません。
「エ」の表記は、昔と今を混ぜる…そういった意味があるような気がします。
そして「:||」のリターン記号。これはやはり、エヴァ世界自体がループ構造なのではないかと思います。

私は映画館から帰った後、某巨大掲示板の考察を読んでみました。しかしながら、流れが速すぎて1スレッド目全部は読めたのですが、その後は斜め読みになってしまいました…。
しかし、色々と興味深いレスがあったので、ここにいくつか挙げてみようと思います。


117 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 19:25:45.75 ID:???
>>51
序→→→→→→→→→破→完結編後半
↑         ↓
完結編前半←←←←←Q
でループしているような気がする
オレの予想だが完結編の前半(最初の30分くらい)で序の冒頭に出てきた巨人の白線ができたり、
月に血の跡が付くんじゃないだろうか
そして序に戻って同じことを繰り返すが、完結編の後半は破のラストからループを抜け出す展開になる
「今度こそ君だけは幸せにする」に繋がるわけだ
そして「今度こそ行きなさい!シンジ君!」となり怒涛のクライマックスへ……
というのはどうでしょうか

204 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 19:45:25.54 ID:???
>>117見て思ったが

序━━━━━→破
↑         ┃
┃         ┃
┃         ┃
┃         ┃
┃. ┏━━━━╋┓
┃. ┃        ↓┃
シン前半←━━━Q┗→シン後半
こうするとQの字に見えるな
だからなんてことないけども
237 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 19:51:04.09 ID:???
考えが徐々にまとまってきたので書く
これでどうだ?
序:YOU ARE (NOT) ALONE.
破:YOU CAN (NOT) ADVANCE.
Q:YOU CAN (NOT) REDO
序破Qそれぞれ2通りのNOT有りバージョンと無しバージョン真逆の物語がある
パラレルの別々な世界でハッピーエンドルートとバッドエンドルートに別れる
それぞれを交互に映像化して放映してる
序はNOTありバージョンを放映(これは逆かも)
破はNOTなしバージョンを放映
QはNOTありバージョンを放映
シンはNOTなしバージョンを放映と予想
それぞれ映像化してないバージョンは次回予告で脳内補完て事で
予告が序の時も破の時も使われてないシーンだらけなのは映像化してないバージョンの予告を流していためだと思われる
つまり序→破は違和感ないけど実はパラレルの別世界
破→Qもパラレルの別世界で矛盾点が多々目立つシーンがある
Q→シンは全く話が繋がらないけど破並のエンタメで締めてくれるはず

687 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 20:57:18.21 ID:???
考察してみた
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0787591-1353153106.jpg
カヲル視点じゃないと成り立たない気がしたw

852 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 21:17:35.29 ID:???
>>237を読んで思い出した!
以前からスゴイ気になってたことがあったんだ。
それは、序破Qの予告PVについてなんだけど、
冒頭の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の文字の色が違ってるんだよ!
序・破は赤(オレンジ?)なのに、Qだけは青になってた。
各自YouTubeとかで確認してみてくれ。
この考えを>>237説に当てはめると、
序・破はNOT無しバージョンで、QはNOT有りバージョンなんじゃないだろうか?

12 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 00:29:27.47 ID:???
パンフの石田のインタビューからすると、今回のQにも次回作以降のヒント・伏線が隠されていると俺は思う。
特にピアノの連弾のシーンで
「どうやったらもっと良い音が出せるの?」とシンジがカヲルに聞き、その答えとしてカヲルの「反復練習だよ。良い音が出せるまで何度でもやり続ける・・・(セリフはあやふや。すまん)」セリフはループを暗示してたり・・・
この意見をどう受け止めるかは人それぞれですが、私はこの説が正しいのではないかなと思います。カヲル君のセリフにはループを匂わせる発言が多いですし…。

しかしながら、キャストコメントや予告の「最後までサービス、サービスゥ」にもあるように、次回が本当のエヴァンゲリオンシリーズの最後なのではないかと思います。

また、余談としてスレ内に「マリはエヴァの呪縛によって歳をとらないので、ゲンドウやユイと同期であり冬月が出した写真内にマリと似た人物が居る」という話がありますが、私は半信半疑ですね。限りなくそうなのかもしれないけれど、何か決定的な判断材料が足りない…といった感じでしょうか。

また、宇多田ヒカルの新曲「桜流し」がEDで使われましたが、やはりエヴァは特別ということで音楽活動復帰というわけではないようですね。

歌詞はこちらで公開されています。
宇多田ヒカルさんのTwitterでのつぶやきによると、24時間で100万再生突破したようですね。

ひとまず、私のエヴァに関する考察はこの辺にしておきます。

予定では来年に見れるはずですが、はてさてどうなるやら…。
次回「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を楽しみに、また。

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